アルパカ繊維の特性と扱い方
軽さと保温性の理由、そして洗い方の注意点

アルパカはウールと並んでニットウェアに多く使われる動物繊維ですが、その特性はウールとかなり異なります。軽さと保温性を両立できる理由、そして扱うときに気をつけることを整理します。
アルパカ繊維の構造
アルパカの繊維は中空構造を持っており、この空洞が断熱材として機能します。同じ重さのウールと比べると保温性が高く、軽い編み地でも十分な暖かさが得られます。表面のスケール(うろこ状の突起)がウールより少ないため、肌に触れたときのチクチク感が出にくいのも特徴です。
ウールとの違いと組み合わせ
アルパカはウールと比べて弾力性が低く、伸ばした後に元の形に戻る力が弱い傾向があります。そのため、単体で使うと着用を重ねるうちに肩や袖が伸びやすくなります。ウールと混紡することで弾力性を補うことができ、アルパカリブスカーフではこの理由からウールとの混紡糸を選んでいます。
一方、アルパカ100%で使う場合は、伸びにくい構造の編み組織を選ぶことで対応できます。ケーブル編みは交差した目が互いに引き合うため、平編みより形が安定しやすく、アルパカ単体でも使いやすい組織です。
自宅でのお手入れ
アルパカはウールと同様に、熱と摩擦で縮む性質があります。洗うときは30℃以下のぬるま湯で押し洗いし、こすらないようにしてください。すすぎは同じ温度の水で行い、脱水は短時間にとどめます。
乾燥は必ず平干しです。ハンガーにかけると自重で伸びてしまいます。アルパカはウールより乾きが遅い場合があるため、風通しのよい場所で時間をかけて乾かしてください。
アルパカの扱いに慣れると、その軽さと暖かさのバランスが他の素材では出しにくいことが分かります。素材の特性を理解した上で組織と構造を選ぶと、長く使える一着になります。