本文へ移動
AbyssMax
お問い合わせ043-293-4288
メニュー
記事 · ウール 2026-09-13

ウールのゲージと編み地の関係について

番手と針の太さが仕上がりに与える影響を整理する

AbyssMaxアトリエ
毛糸と糸

ニットウェアを作るとき、素材の選択と同じくらい重要なのがゲージの設定です。同じウールでも、針の太さや編み機の設定を変えると、仕上がりの密度、重さ、表面の質感がまったく異なります。この記事では、番手とゲージの関係を中心に、実際の制作で気づいたことを整理します。

番手とは何か

糸の太さを表す単位が番手です。メートル番手(Nm)では、数字が大きいほど糸が細くなります。たとえば2/48番手は、1グラムあたり24メートルの長さがある糸を2本撚り合わせたものです。同じウールでも2/28番手と2/48番手では、編み上がりの厚みと重さが大きく変わります。

細い糸は薄く軽い編み地になりますが、密度を出すには針を細くするか、編み目を詰める必要があります。太い糸は少ない目数でも厚みが出るため、ざっくりとした表情のニットに向いています。

ゲージの設定と密度の関係

ゲージとは、10センチ四方に何目・何段入るかを示す数値です。同じ糸でも針の太さを変えるとゲージが変わり、編み地の密度と風合いが変化します。針を細くすると目が詰まって硬い編み地になり、太くすると目が開いて柔らかく伸びやすくなります。

横編み機では機械のゲージ設定と糸の番手を合わせることが基本ですが、意図的にずらすことで独自の質感を出すこともできます。ただし、ずらしすぎると糸に負荷がかかって切れやすくなるため、試し編みを繰り返して適切な範囲を確認する作業が必要です。

編み組織によるゲージの変化

同じ糸と針を使っても、編み組織によってゲージは変わります。平編み(天竺)とリブ編みでは、リブの方が横方向に縮む性質があるため、同じ目数でも仕上がり幅が狭くなります。型紙を作るときはこの収縮を計算に入れる必要があります。

ケーブル編みはさらに複雑で、交差させた目が引き合うため、平編みと比べて幅が大きく縮みます。今季のアルパカケーブルカーディガンでは、前立てのケーブル部分と脇の平編み部分のゲージを別々に計測し、型紙を調整しました。

ゲージの話は数値だけで理解しようとすると難しく感じますが、実際に試し編みを重ねると体感として分かってきます。素材が変わるたびに最初からゲージを取り直すのが手間でも、その積み重ねが仕上がりの精度につながっています。

#ウール#ゲージ#編み地#素材

関連記事

さらに見る

糸から編む、静かな日常着。