ニットウェアの虫食い穴を補修する方法
ダーニングの基本と、補修を依頼するときに伝えること

シーズンオフに保管していたウールニットを取り出したとき、小さな穴に気づくことがあります。虫食いによる穴は早めに対処すれば広がりを防げます。自分で補修する方法と、補修を依頼するときに準備しておくことを整理します。
虫食い穴ができる仕組み
ウールを食害するのは主にヒメマルカツオブシムシやイガの幼虫です。汚れが残ったまま保管した衣類に産卵し、孵化した幼虫が繊維を食べます。洗わずに収納することが被害を招く主な原因のひとつです。
ダーニングの基本手順
ダーニングは穴の周囲に縦糸を渡し、横糸を織り込んで穴を埋める補修方法です。補修に使う糸は、できるだけ元の素材と近いものを選びます。色が完全に一致しなくても、目立たない場所であれば近い色で十分です。
- 穴の周囲1センチほどを確認し、弱っている糸があれば補強する
- ダーニングマッシュルームや丸い石を穴の裏に当てて張りを出す
- 縦糸を穴を越えて等間隔に渡す
- 横糸を縦糸に交互に通して織り込む
- 端の糸を裏側で始末する
補修を依頼するときに準備すること
補修を依頼する場合は、素材の情報(ウール100%なのかアルパカ混なのか)と穴の場所・大きさを事前に伝えると、対応可能かどうかの判断がしやすくなります。写真を添えてメールでお問い合わせいただくと、状態を確認した上でお返事できます。
AbyssMaxでは、自店で制作した作品の補修を基本としていますが、他店のニットウェアについても素材と状態を確認した上でお受けするかどうかをお伝えしています。
小さな穴のうちに対処すれば、補修の範囲も小さく済みます。シーズンオフの収納前に一度確認する習慣をつけると、長く着続けられる可能性が高くなります。